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築年数が重要!リノベーションマンションは購入後に何年住めるか?

築年数が重要!リノベーションマンションは購入後に何年住めるか?

中古マンションを購入して自分の好みに合わせてリノベーションを行う方法は、費用を節約しつつ、快適な居住空間を手に入れる方法として現在注目されています。そこで、この方法を検討する際に非常に重要なポイントとなる、リノベーションマンションに何年住めるかについて、以下で解説します。

マンションの物理的な平均寿命はどれくらいか

国土交通省がまとめた研究調査結果によれば、鉄筋コンクリートマンション造建物の物理的寿命は117年と推定されます。この寿命年数は、外装仕上げにより延命すれば、最大で150年まで延長可能ともされています。マンションの平均寿命100年を十分に超える水準にあるということができます。

ただし、固定資産台帳の滅失データをもとに算定した鉄筋コンクリート造マンションの平均寿命は68年とする研究結果もあります。68年という年数は117年という物理的寿命より随分少ないですので、この結果から、物理的寿命まで使用されるマンションはほとんどないということが分かります。

コンクリートの寿命を決める様々な要素のうち、重要なのが鉄筋を覆うコンクリートの「かぶり厚」です。「かぶり厚」が厚いほどコンクリート建造物の寿命が増し、「かぶり厚」が3㎝で65年、4㎝で100年になると言われています。

リノベーションマンションは何年住めるか

マンションをその物理的な寿命まで使用すると仮定した場合、リノベーションマンションを購入した後に何年住めるかということについては、マンションの物理的寿命年数から購入時のマンションの築年数を差し引いた期間ということになります。例えば、マンションの物理的な寿命を100年とし、購入した中古マンションの築年数を25年とすれば、購入後に居住可能な期間は75年となります。

実際にマンションをその物理的な寿命まで使用することはほとんどありませんから、マンションの寿命を、固定資産台帳の滅失データをもとに算定した鉄筋コンクリート造マンションの平均寿命である68年とするのが、妥当でしょう。その場合には、築25年のマンションを購入した場合、購入後の居住可能期間は68年-25年=43年となります。

購入後に43年間居住が可能だとすると、例えば、40歳の時に中古マンションを購入すると、83歳まで居住可能ということになり、ほぼ一生涯リノベーションしたマンションに住み続けることができます。