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2019.04.04
中古マンションを購入して自分好みの家にリノベーションするという選択には、たくさんのメリットがあります。リノベーションして良かったと思えるような理想の家にするには、アイディアを出して実現させることが大切ですね。そこで、リノベーションするにあたってどんな家にしたいかイメージを膨らませるためにも、ヒントになるようなアイディアをご紹介します。
リノベーションの際に多くの人が行うのが壁を使った様々な工夫です。一般的な家の場合、壁はシンプルなことがほとんど。機能性を加えたりデザイン性を高くしたりといったことは、デザイナーズマンションなどでない限りなかなかありません。そこで、リノベーションすることで壁をおしゃれに演出したり「使える」壁を作るといったアイディアがおすすめです。
例えば、打ちっぱなしのコンクリートで無機質な空間を演出するケースは多いのではないでしょうか。壁にはクロスを貼るという固定概念にとらわれず、好きな色のペンキを塗ってアートな空間にするという人もいます。小さなお子さんのいるお宅では、壁一面を黒板にしてお絵かきができるようにしたり、ボルタリングを設置するなどといったユニークなアイディアもおすすめです。
そして、リノベーションのメリットとして、間取りの変更ができるということがありますね。もちろんマンションの場合は管理規約もありますし、何でも自由にというわけにはいきません。でも可能な範囲で暮らしやすい家にリノベーションするというのは素敵なことです。特に古いマンションはキッチンも壁付けだったり、部屋の仕切りが多く狭く感じたりする物件も少なくありません。
間取り変更のリノベーションは、家族の動線を考えて計画することが基本です。同じ面積でも間取りを変えることで空間を広く見せることもできます。独立したキッチンとリビングを一体化させたり、部屋を仕切っていた壁を可動式の扉に変えて自由に広さを変えたりと、暮らしやすい住まいづくりには、間取りを思い切って変えるのも一つのアイディアです。
古い物件によくある悩みが、収納スペースが十分でないということ。そのような不満も、リノベーションで解決できます。家の中のデッドスペースを見つけて収納を作りましょう。壁一面を収納スペースにして、物をキレイに片づけられるようにすれば、部屋の中がスッキリします。家をキレイに保つには、たっぷりの収納を確保することが近道なので、リノベーションの際には収納に関するアイディアも膨らませておきましょう。
また、隠す収納だけでなく見せる収納スペースを設けるのもおすすめ。備え付けの棚やポールなどをリノベーションの際に設置し、お気に入りの雑貨や植物を飾ってみてはいかがでしょう。植物と雑貨や食器を並べて飾るコーナーがあると、おしゃれな空間に見えます。このように、収納スペースを新たに作る際は、隠す・見せるのバランスを考えるとうまくいきますよ。
おしゃれな家づくりに欠かせないのが好きなものを取り入れること。家に置いてあるものが生活に必要なものだけでは、シンプル過ぎて寂しい感じがします。その人らしさが感じられるような家には、遊び心も大切。そこでおすすめなのが、趣味のコーナーを設けることです。広い家の場合は一室を趣味のスペースとすることも可能ですね。
例えば絵画が好きな人は一室をアトリエに、植物好きな人は室内ながら中庭のような雰囲気を感じられる空間に。マウンテンバイクなどの大きなものでも壁に掛けて飾れるようにリノベーションする人も多いです。コンパクトな家でも、部屋の一角で趣味を楽しめるようリノベーションできれば、個性を出すことができますしお気に入りの空間になります。
毎日使うキッチンも、リノベーションでより快適で使いやすくしてはいかがでしょう。システムキッチンの入れ替えだけでももちろんぐんと使いやすくなりますが、せっかくリノベーションするのですから、壁の装飾や飾り棚の設置など、アイディアを生かしておしゃれなキッチンにしましょう。
キッチンの移動に関しては費用も工期もかかりますので、通常は慎重に行わなければなりませんが、家全体のリノベーションの場合はすぐに暮らすわけではありませんし、予算もある程度は確保している前提です。逆にリノベーションが済んだあとから移動となるとかえって大変ですので、将来的に移動の予定がある場合は最初のリノベーションの際に行ってしまいましょう。キッチンにミニバーを付けたり、土間風の床にしたりとアイディアを生かした個性的なキッチンにすることも可能です。
自分たちが暮らす家ですから、自分たちの好きなようにリノベーションするのが一番です。先ほどもお伝えしたように管理規約から外れないということが大前提ですが、それでもよほど特殊なアイディアでなければ実現できるでしょう。残さなければならない柱や壁を取り払わないようにしながら、それまで仕切られていた部屋をすべて繋げてしまうなんてこともできます。広いワンルームは、特に男性には人気があります。
逆に部屋の一角に小上がりスペースを作ったり、収納がそんなに要らないという人は収納スペースを部屋として使えるよう繋げてしまったりと、アイディア次第で暮らしやすい家づくりの可能性は無限です。思い切った間取り変更や個性的な内装も、リノベーションだからこそ実現できるので、アイディアをどんどん膨らませていきましょう。
ただおしゃれな家というだけでは、最初は良くてもだんだん飽きてしまいますし、やはり暮らしやすくなければ快適な家とは言えません。それまで住んでいた家の問題点や、もっとこうだったらいいのにということを家づくりのアイディアとして生かせるといいですね。
リノベーションでも新築購入でも陥りやすいのが、「今」だけを考えて選んでしまうこと。その家で何年暮らすのかということを考えたり、この先の自分たちのライフスタイルがどのように変化していくのか想像しながら選ぶことが大切なのです。そういった意味でも、ライフスタイルに合わせて部屋を仕切ったり繋げたりできる可動式扉の設置などは賢い選択と言えるでしょう。「今」と「近い将来」を見据えたときに、どのような家が暮らしやすいか考えてみて下さいね。
最後に、おしゃれな空間作りといってもセンスが…という人も多いのではないでしょうか。好きなものを大切にしつつも統一感のある家づくりをするには、リノベーションの際にテーマを決めておくことをおすすめします。雑誌などでよく紹介されているリノベーション事例としては、北欧風、アジアン風、海をテーマにした部屋、木をふんだんに使った部屋など、どこかにこだわりポイントがあります。
テーマが決まることで、内装のアイディアもそれに合ったものが自然と出てくるのではないでしょうか。せっかくリノベーションするのにおしゃれな空間を作る自信がないという場合は、ご自身やご家族にまつわることからテーマを考えてみるといいでしょう。
暮らしやすい家・落ち着く家にリノベーションするには、そこで暮らす人のアイディアを生かすことが一番です。中古で購入した家でも、アイディアを生かしリノベーションした家なら、もうそこは自分たちだけの家と言えるでしょう。リノベーション事例などからも情報を得ながら、理想の住まいを作れるようアイディアを膨らませて下さいね。