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2019.05.16
中古マンションをリノベーションするにあたって、多くの人が不安になるのが家族で暮らすためにはどう工夫すればいいのかという点ではないでしょうか。例えば単身者や夫婦ふたりだけの暮らしなら、部屋数も確保する必要がなくゆったりと暮らせますが、家族が増えれば増えるほどそのようにはいかない問題が出てくるものです。そこで今回は、家族で暮らす家づくりについて考えていきましょう。
マンションでも3LDK・4LDKなどもともと家族向けの物件を購入すれば、少しのリフォームで問題なく暮らせるケースがほとんどです。立地条件や築年数など譲れない条件が増えるほど、広めのマンションは予算も上がるもの。予算内で購入できるマンションはどうしてもコンパクトになってしまうというケースも少なくありません。
しかし、1LDKや2DKなどのコンパクトなマンションを上手にリノベーションして家族で快適に暮らしている人はたくさんいます。マンションのリノベーションでは間取り変更も可能ですので、部屋数を増やしたり逆に部屋をつなげて広い空間を確保したりと、自分たちの暮らし方に合わせて空間の作り方を考えていきましょう。
家族で暮らすマンションの中心となるのがリビングです。リノベーションの際にも、特にリビングに力を入れる人は多く、いかにリビングを快適な空間に作り上げるかという点がマンションリノベーションの成功のカギとも言えるでしょう。家族が自然に集まりたくなるようなリビングにすることが、家族の絆をより強めることにもつながるのです。
リビングリノベーションのポイントとしては、日当たりと風通しが良いこと、集いやすいよう生活動線を考えて配置されていること、開かれたゆったりとした空間であることが挙げられます。これらは物件選びの際にも押さえておくといいですね。また、家族の好みが反映されたインテリアなど、リビングがより家族の居心地の良い空間になるよう、リノベーション後に自分たちで家具や雑貨を使いながら作り上げていきましょう。
コンパクトなマンションでもリビングのスペースが確保されていることで家族が暮らしやすい空間になります。その一方で、忘れてはならないのがプライベート空間の確保です。家族で暮らす家には共有部分と個人のスペースがうまく組み合わせられていることが大切。部屋数が十分確保できなかったとしても、ちょっとしたスペースを個人の場所として利用できるように工夫してみましょう。
例えば、リビングの脇に子ども専用の小上がりスペースを設け、おもちゃなどを片付けられる専用ラックを置いたり遊びや宿題などをしたりできるようにリノベーションするケースが多いです。マンションはワンフロアで無理やり部屋を区切ろうとすると、どうしても一部屋ずつが狭くなってしまいます。小上がりやロフトなどを設け、半個室として立体的に部屋を区切ることで、オープンでありながらもプライベート空間を確保できます。
限られたスペースの中でいかに快適に暮らすかということを考えた時に、避けて通れないのが「動線」です。家の中を行き来する際に無駄な動きが生じないように工夫された家では、ストレスを感じにくいものです。特に最近の新築住宅では家事動線に関して工夫されているものが多く、リノベーションでも家族がスムーズに動ける家にすることが大切だと考えられます。
例えば、洗濯物を洗ってすぐにベランダに出て干せるような配置、複数で立っても使いやすいキッチンなど家族のニーズに合わせて間取りや製品の選び方など工夫してみましょう。コンパクトなマンションでも、家族が狭い場所でぶつからないような配置にするだけでグンと快適さがアップしますよ。
また、デッドスペースの有効活用も大切です。特に築年数の立った古い中古マンションの場合、収納スペースが足りなかったり使いづらかったりといった問題も少なくありません。リノベーションの際には家の中にデッドスペースをできるだけ作らないよう、使いやすい収納を十分に確保するといいでしょう。
また、空間を立体的に使うことを先ほどおすすめしましたが、天井の低い部屋やロフトなどを作ることで、マンションにいながらちょっとした二階建て部分を確保する事例もあります。特に小さなお子さんは、このような空間を秘密基地のように楽しんで使いますので、遊び場の確保に困ったら考えてみてはいかがでしょう。間取りの変更に関しては、マンションの場合管理規約を確認してから行いましょう。
リノベーションする際には、今の家族構成で暮らすことを考えるべきか、将来的なことを見据えたうえで考えるべきなのかということで、多くの人が悩まれます。もちろんどちらも大切ですが、将来的なことはまだ確定していませんし、先ばかりを考えて今をないがしろにしてしまっては快適な家にはなりません。
どちらかというと、今すぐに暮らすことを考えた時に暮らしやすい家であることを最優先した方がリノベーションは成功します。というのも、リノベーションは一度きりではなく家族の成長や変化とともに二度目、三度目を行う必要があるケースが多いからです。ただ、今にこだわりすぎて家をかっちりと固めてしまうのも考え物であることも事実です。
ではどうすればいいのでしょうか。家族で暮らしやすいマンションリノベーションのコツは、可動性を持たせることです。家族の成長や変化とともに大規模なリノベーションを行うとなると、何度も仮住まいを探したり場合によっては住み替えが必要になったりする可能性も出てきます。せっかく購入したマンションでできるだけ長く暮らすには、今の住まいを家族の変化に合わせて少しずつ作り変えていく余裕を残したリノベーションがおすすめです。
完全に仕切られた間取りではなく家具やパーテーションで半個室を作れるようにしたり、リビング脇に設置した子ども用の収納スペースを将来的にはパントリーとして使用したりと、「ちょっといじればいつまでも使える」ような部屋や設備を意識するといいでしょう。
家族で暮らす家は、家族の意見が反映されることが大切です。特に、スケルトン状態にしてから改めて作り上げていくマンションリノベーションは、注文住宅のようなもの。一部屋の広さや間取り、内装のデザインなども含め、家族でよく話し合って計画を進めていきましょう。
その際、理想の空間がイメージしやすい画像や雑誌の切り抜きなどを共有したり、逆に「こんな家は嫌だ」という意見もピックアップしておくと役立ちます。まずは家族で意見や情報を交換、共有し、イメージを共通化していくことが大切です。そのうえで、リノベーションのプランナーに漏れやズレのないよう家族の希望を伝えるといいでしょう。
夫婦二人だった家族構成から子どもが増えたり、逆に子どもが独立して夫婦二人になったりと、変化があるのが家族です。中古マンションであっても家の購入は大きな買い物ですし、リノベーションも同様にお金がかかります。今もその先も家族みんなが快適に暮らせるように、柔軟性のあるリノベーションを行うことで理想のお家を手に入れましょう。