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2019.06.10
中古マンションの購入は一生のうちに数回しかない大きな買い物です。この大きな買い物に失敗すると、大変大きな損失を被ります。場合によっては、一生取り返しのつかない事態に陥ることもあります。そこで、以下では、中古マンションの購入で絶対に失敗しないために知っておくべき事例と対策について解説します。
中古マンションを購入する際、眺望が気に入ったからという理由で購入を決めたという方が結構多くいらっしゃいます。しかし、入居当初は希望通りの眺望が実現できたのですが、しばらくすると近隣地に高層ビルが建ち、その陰になって眺望が台無しになるということがあります。
素晴らしい眺めのマンションに住みたいという希望は誰もが持っていると思いますが、眺望が良いからと購入したマンションに、そのような事態が起こっては、中古マンションの購入は失敗に終わります。
こういった失敗を防止するには、マンション購入時に、近隣地域に高層ビルが建設される予定がないかどうかをよく確認することが必要です。特に、近隣地に広い駐車場や空き地がある場合には、将来的にその場所に高層の建物が建設される可能性が大きいですので、要注意です。
修繕積立金は、マンション入居後に毎月必ず支払わなくてはならない費用です。修繕積立金が安いと、毎月の支払が少なくなるので、できるだけ修繕積立金の安いマンションを購入しようと考えられる方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、修繕積立金が安すぎると、時間が経過すると、修繕積立金の積立額が不足して、修繕積立金の値上げや追加徴収が行われることがよくあります。そうすると、修繕積立金が安いというメリットはなくなってしまいます。修繕積立金が安いという理由で中古マンションを購入した場合には、その購入は失敗したことになります。
こういった事態を防止するには、購入前に修繕積立金の水準が適切かどうかを判断することです。1回の大規模修繕に必要な修繕積立金の目安は、戸数×(100万円~150万円)です。前回の大規模修繕の時期から現在までの期間(大規模修繕は12年に1回行われることが多い)と、修繕積立金の現在の金額及び1か月あたりの修繕積立金の金額を見れば、現在の1か月あたりの修繕積立金の支払額が適切かどうかが確認できます。
通勤通学に便利な場所にあり、築年数もそれほど古くない物件が、非常に安い価格で売られていることがあります。販売会社の担当者も「この物件は大変買い得なので問い合わせが殺到し、今すぐ買わないと他に取られちゃいますよ」などとセールスを行うので、うっかり飛びついてしまうことがあります。
しかし、そういった物件を購入した場合、購入したときはよかったのですが、初めて迎える冬になると、結露がひどいうえに、収納口にかび臭い匂いが漂います。気になって排気ダクトを調べてみると、カビだらけとなっていました。子供が喘息を抱えているので、悪化する前にやむを得ず、購入したばかりの中古マンションを手放すことになった、というような事態に陥ることがあります。
中古マンションを購入する際に、販売価格が安いというのは確かに大きな魅力です。しかし、安さだけに注目して選択すると、このような欠陥住宅をつかまされてしまうことがあります。
せっかくの中古マンションの購入ということで、少し背伸びした物件を購入する場合があります。どうせ買うならと、勢いで、相場より3割~4割程度高いマンションを購入するというケースは考えられます。
しかし、そういったマンションでは、マンション居住者の生活レベルが高く、ママ友同士の会話についていけなくなり、マンションに住みずらくなるケースがあります。相場より高い修繕積立金や管理費用を何とか支払うことができても、マンションの住民と合わなくてそのマンションが住みずらいというであれば、結局マンション購入は失敗したことになります。
こういった失敗を防ぐには、販売価格や物件の内容だけでなく、マンションに居住する他の住民の生活レベルも考慮した、の丈に合った物件の購入と、他のマションン住民の性質の購入前の確認をしっかり行うことが重要になります。
中古マンションを購入する際に、購入しようとするマンションの住民がどのような人たちかを調べることは重要です。中古マンションの場合、入居後の近隣住民とのトラブルが発生するケースは少なくなく、事前にマンションの住民の性質を調べることは、今や必要不可決の事項となっています。
マンション住民に変わった人が多いと、入居後の生活に苦労します。例えば、マンション前の駐車場にほんのわずかな時間車を止めただけで警察に通報する人がいたり、布団を干して取り込むときに叩いていると、すぐ下の階から、「ほこりが来るから叩くな」と怒鳴られたりする事態が起こったりします。
マンション住民に変わった人が多いか多くないかを調べることは簡単ではありませんが、中古マンションの購入を、販売価格や物件の内装だけで決めてしまうと、マンションの同居人とのトラブルが絶えなくて、結局、中古マンションの購入は失敗であった、という事態となります。
タワーマンションの最上階は、眺望が素敵で、人気の物件です。しかし、実は、タワーマンションの最上階は、意外にも数多くのデメリットがあります。まず、1階に行くまでに、エレベーターの時間が長くなります。また、最上階は風が強く、うっかり窓を開けていると、室内が風で荒らされることがあります。布団などを干すことも禁止されていることが多いです。
太陽光を遮るものがありませんので、夏の暑さが厳しくなります。明るいことはよいのですが、日光が強すぎて、逆にイライラすることもあります。タワーマンションは十分な地震対策が実施されているとはいえ、大地震による火災が発生した場合には、地階に降りられなくなるのでに非常に不安です。鳩が集まってきて、フンでベランダが汚れるといったケースもあります。
タワーマンションの最上階の人気は高く、それを反映して最上階のマンション価格は高額になる傾向があります。しかし、タワーマンションの最上階には上記のようなデメリットがありますので、購入の際には十分に注意することが必要です。
中古マンションに入居後、しばらくすると、給湯器などの付属設備が壊れてしまったというトラブルはよく起こります。壊れた付属設備を中古マンションの販売業者が無償で修理・交換してくれる場合は問題がないのですが、販売業者が中古マンションの所有者が実費で修理すべきだと言って、知らないふりをする場合があります。
中古マンション購入の際には、売買を仲介した不動産会社から、付帯設備確認書が交付されて、物件の付帯設備の状況が告知されます。その際に、疑問点があれば、担当者に何度も質問するなどして、給湯器や給排水設備などの物件の付帯設備の状況を、十分にチェックしておく必要があります。
物件の販売価格が安すぎる場合、付帯設備に欠陥が多く、しかも、売買時の契約で、購入後に付帯設備が壊れた場合でも、売主は責任を負いませんなどという条項が設けられているケースもあります。こういった物件を購入した場合には、修理費がかさんで後から大損することもありますので、注意が必要です。
素敵な中古マンションを割安の値段で購入し、入居後も近隣住民とのトラブルもなく、マンションの本体や付帯設備の欠陥もなく、マンション購入が成功したと喜んでいた矢先に、住所の市区町村から高額の固定資産税の納入通知書が届いてびっくりすることがあります。
マンション購入価格に占める上物(建物)価格の割合が低く、敷地権(敷地である土地の持分)価格が占める割合が高いと、表面上の物件の価格は割安でも、敷地の持分に課税される固定資産税の金額が高額になり、こういった事態に陥ることがあります。
中古マンションを購入する際には、販売価格がそれほど高額でない場合でも、こういった事態を防止するために、あらかじめ、その物件に課税される固定資産税の金額を調べてみるといいでしょう。固定資産税は毎年支払う必要がありますので、金額が大きいと結構大きな負担となります。