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2019.06.13
中古マンションを購入する際に、リノベーションすることで理想の住まいに近づけることは可能です。でも、それはあくまで室内の話。中古マンション自体の選び方でつまづく人が意外と多く、せっかく購入したのに後悔したという事例もあります。そうならないためには、選ぶ段階で譲れない条件や優先順位を決めておくことが大切。今回は、特に主婦目線で着目したいポイントについてご紹介します。
リノベーションでも改善するには限界のあることといえば、日当たりです。そもそも立地条件で日当たりは決まっているようなものですから、いくら内部をリノベーションしても日当たりが悪い中古マンションは暗い印象になってしまいます。せめて家族が集うリビングや洗濯物を干すベランダ部分に関しては、日当たりがいいのは譲れないという人は多いのではないでしょうか。周りに高層ビルなどがない、他の建物との距離が近すぎないということが日当たりのよさの条件となります。
また、同じマンションでも低階層ではなく高階層の部屋を選ぶ方法も。風通しが良いということも重要なポイントです。リノベーションで窓を増設するのは管理規約により不可能なケースも多いので、内見の際にしっかりとチェックしておきましょう。
マンションは個人の占有スペースの他にエントランスやエレベーター、共用の通路など共有スペースが多いです。古い中古マンションでも管理が行き届いている場合は、こまめに清掃やメンテナンスが行われるため清潔感を感じられるはず。植木が伸びっぱなしだったり、ゴミ収集場が散らかっていたりする中古マンションは、管理ができていない証拠です。
共有スペースはリノベーションでどうにかできるわけではありませんので、事前にチェックしておくことが大切です。いくら部屋がきれいでもマンション全体が暗く殺伐とした印象だと、快適で理想的な住まいとはいえません。優先順位として、共有スペースを含むマンション全体の状態は低く見ない方が賢明です。
目に見えない部分は優先順位から外れがちですので、あえて意識しておくことをおすすめします。特に音問題は非常に重要。いくら素敵なインテリアやおしゃれな内装でも、隣や上下の部屋の音が筒抜けだったり、自分の部屋の音のせいで苦情がしょっちゅう来たりするのでは、ストレスが溜まってしまいます。中古マンションはアパートなどに比べると防音がしっかりとしているイメージを持たれがちですが、中には壁や床が薄く防音がきちんと行われていない物件もありますので注意が必要です。
音に関しては内見で十分にチェックすることは難しいかもしれませんが、明らかに隣人の生活音などが気になる部屋は避けた方が無難でしょう。小さなお子さんがいる家庭の場合は、走り回る可能性も考えて、1階部分に限定して物件探しをする人も少なくありません。
音問題の他にも、移動距離ができるだけ短く済むようにという理由で1階部分を選ぶ人もいます。小さなお子さんだけでなくお年寄りや身体の不自由な人がいる場合も、部屋までの距離は短いに越したことはありません。マンションはエレベーターがあって当然と思っている人も多いかもしれませんが、築年数の経つ中古マンションは、4階くらいまでの低階層マンションの場合エレベーターがなくすべて階段移動という物件も珍しくないのです。
階段の上り下りが負担に感じてしまうようなら、低階層もしくはエレベーター付きの物件に絞って選ぶようにしましょう。優先順位としてはご家族の状況にもよりますが、赤ちゃんやお年寄り、身体の不自由な人のいる家庭の場合はかなり高くなるはずです。
車やバイク、自転車を所有している場合は、それらを停めておく場所も確保しなければなりません。マンションによっては各戸一台ずつに限られている場合や、すべての世帯に駐車場が割り振れるわけではない物件もあります。その場合、別に駐車場を借りなければならなくなることも。特に車2台持ちという家庭の場合は注意が必要です。
また、駐輪場に関してもその状況は中古マンションによって様々。スペースが狭くバイクや自転車が溢れかえってしまっていたり、屋根もないただのスペースだったり、地下に設置されているが出し入れがしづらかったりと、実際に見てみないとわからないものです。駐車・駐輪スペースもリノベーションでどうにかできるものではありませんので、車などを所有する人はしっかりと優先順位に入れて考えておきましょう。
周辺環境のチェックも外せません。周辺環境に何を求めるかは人それぞれですが、暮らしやすさを考えて優先順位を決めましょう。例えば、車での移動がメインなら駅から離れていても普段困ることはあまりないはず。また駅から離れていてもバス停が近いなど、移動手段があれば問題ないという場合もありますよね。
買い物をこまめにしたいから、スーパーが近くにあった方がいいとか、子どもが小さいから公園に歩いて行けたり病院や学校の近くがいいなど、家庭の状況によって立地条件に組み入れたいものを整理しておきましょう。周辺環境に関してはすべてが希望通りにいくことは難しいですので、優先順位を設けて選んでいくことが重要です。
中古マンションには賃貸部分と分譲部分が混ざっている物件もあります。でも、基本的には分譲のみ、あるいは賃貸のみで統一されているマンションの方が多いです。分譲マンションを選ぶ場合は簡単に引っ越せなくなりますのでより慎重に選ぶ必要がありますが、他の住人の雰囲気も可能な範囲でチェックしておきましょう。集合住宅でもあまり隣人との交流がなくなってきてはいますが、それでも会えば挨拶くらいはしておきたいもの。気持ちよく挨拶をかわせる程度の関係性を作れるような雰囲気は望ましいですよね。
優先順位としては低めに考える人も多いかもしれませんが、明らかに感じの悪い人がいたりドアの前に荷物が山積みなど不衛生な部屋があったりする場合もあります。そのようなことがないかという点だけでも事前に見ておくことをおすすめします。
最後になりましたが、優先順位では外せない上位に挙げる人が多いのが、価格帯です。やはり、中古マンションといえどもマイホームの購入ですから、決して安い買い物ではありません。加えてリノベーションもするとなると、そのぶんの予算も考えて選ぶ必要がありますね。いくら素敵なマンションでも無理をして購入した場合、ローン地獄で生活はカツカツに…ということにもなりかねません。
理想的な住まいを手に入れた後は、そこでの暮らしを楽しんでいけることが大切です。そのためにも、生活を圧迫しないような無理のないローンを組めるよう、購入価格帯を考えて物件探しをしていきましょう。
今回は主婦目線での中古マンション選びの優先順位について考えてきました。ご紹介したポイントはごく一部です。結局何を優先するかというのは家庭の状況や考え方によっても変わりますので、家族でよく話し合うことが大切です。まずはリノベーションで変えられる部分とそうでない部分を整理して考えましょう。そして、変えられない部分に注目して物件探しをすると絞られていくはずです。