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2019.07.11
キッチンは生活していくうえで欠かせない重要なものです。リノベーションによって新しいシステムキッチンに変更するだけでも印象が変わりますし、位置を移動するとさらに空間全体の雰囲気が一新されます。キッチンの選び方や配置の仕方のポイントを事前に押さえておくことで、より快適な空間を作り出すことができますよ。リノベーションを成功させるためにも、しっかりとチェックしておきましょう。
システムキッチンはI型やL型などから形を選ぶことができますが、それ以上に配置の仕方によって使い勝手も見え方もかなり変わってきます。オーソドックスなI型キッチンも、壁付で設置するか対面式に設置するかによりそれぞれメリットデメリットが生じます。壁付の場合空間は広く使えますが、キッチンが丸見えになりますし背を向けて作業をすることになります。対面式は家族の様子がよく見えるというメリットがある一方、空間が狭くなるデメリットがあります。
また、対面式の場合キッチンの片側を壁につけるペニンシュラキッチンと、壁につかないアイランドキッチンがあります。ペニンシュラはリノベーションでも人気で、限られたスペースの中で対面式を実現するには最適です。アイランドは両側から出入りできるメリットはありますが、他の空間を圧迫してしまいますので広いスペースがなければ厳しいという声も実際は多いです。このようなメリットデメリットを把握したうえで選ぶようにしたいですね。
キッチンをリノベーションするからには、ガラッと雰囲気を変えたいという人がほとんどではないでしょうか。そこで位置を移動させるという選択肢もあります。ただ中古マンションの場合、特に水回りを移動する際には注意が必要です。他の住民と配管を共有しているため移動には制限が設けられていることがほとんどだからです。
壁付から対面式に変えるくらいなら問題ないケースが多いですが、キッチンの場所自体を大移動させるとなると難しいでしょう。管理規約をチェックし、移動が可能か事前にチェックしておく必要があります。また、先ほども触れたように位置を変更すると他のスペースが圧迫される可能性があるため、事前にシミュレーションし無理がないか確認しておくことも大切です。
キッチンを使う際に不便だなと感じるポイントは、家族の動線がぶつかってしまうこと・家事動線に無駄が生じやすいことの二つが主に考えられます。動線がぶつかる理由は出入り口が一つであることとキッチンの空間が狭いことが挙げられます。特に対面式に設置する場合は、アイランドキッチンを選べば出入り口が二つになるため解決できます。ペニンシュラキッチンの場合はキッチンの空間を少し広めにとり、人がすれ違えるほどの余裕を持たせる方法もあります。
ただいずれにしてもキッチンのスペースを確保するぶんダイニングやリビングを圧迫してしまうことにはなります。リビングを広く使いたい場合は、あえて壁付の配置を選ぶということも考えた方がいいかもしれませんね。優先順位を決めておくとスムーズに選ぶことができるでしょう。家事動線に関しては、最近の工夫されたシステムキッチンを選ぶことで改善されます。
システムキッチンには色のバリエーションが非常に豊富な商品が多いです。優れた機能に目がいきがちですが、リノベーションを成功させるには色選びも重要です。もちろん好みの色という理由で選ぶことも大切ですが、色の選び方によってキッチンの見え方や雰囲気がかなり変わってくるということは知っておいた方がいいでしょう。
例えば白いキッチンは清潔感を与え明るく見せます。黒は引き締まった印象でクールな雰囲気に。最近人気の木目調はインテリアに馴染みやすく柔らかい印象です。ステンレス製のキッチンは無機質な感じが個性的でおしゃれという声も。赤や黄色などポップな色は暖かくレトロなイメージに。逆に青や水色は涼しげなキッチンを演出します。他にもツートンカラーなどもあります。どんな雰囲気のキッチンにしたいかという視点から色選びをすると失敗しにくいでしょう。
最近のシステムキッチンは収納もたっぷりとついており、スッキリ使うことができるようになりました。ただ食器やレンジ・炊飯器などの収納に関しては棚などを別途設置する必要があります。もちろんオプションで同デザインの棚を設置するのが手っ取り早い方法ではあります。
ただ、もともと所有している家具が使えそうなら、その家具との組み合わせでシステムキッチンのデザインや配置を考えた方が無駄がないでしょう。増設したカウンターの下に家具を納めてしまうという方法もあります。お気に入りの食器などはキッチンの奥にしまうのではなく見せる収納で飾ることもできます。隠すものと出しておくものを選ぶのもまた楽しい作業になりますよ。
リノベーションの際には、特にキッチンの位置を変更となると単にシステムキッチンの入れ替えだけでなく壁や床の張替え工事も必要になってきます。せっかく張り替えるのですから壁や床も理想のキッチンを引き立てるようなものを選びたいですね。おしゃれなタイルなどもありますし、シンプルなキッチンを選び壁や床で個性を出すという方法もあります。
もちろん、あとから自分でタイルを張り付けたりDIYで変化を楽しむためにあえて壁や床もシンプルなデザインに留めておくこともできます。キッチンの位置にもよりますが、他の空間との兼ね合いも大切ですので全体の雰囲気となじむようなものを選ぶのがベターではあるでしょう。
キッチンのリノベーションを考えると、キッチンだけに意識が向きがちですが、実際はつながった空間の中にキッチンがあることになります。そのため、リビングやダイニングとの統一感を持たせることも大切です。すべてを同時にリノベーションする場合は、空間全体にテーマを決めておくと色やデザインも自ずと決まってくるはずです。
キッチンだけをリノベーションする場合は、リビングやダイニングの雰囲気を壊さないことを意識しながら、馴染みそうな素材や色、デザインのものを選んでいくといいでしょう。実際に設置した時にちぐはぐにならないか想像しながら決めていくことをおすすめします。
最近のシステムキッチンはどんどん使いやすくなってきています。動線に関してもよりスムーズに家事が進むよう意識されていますし、掃除もしやすく収納力もしっかりしています。新しいキッチンを選べば機能性は問題ないと言えそうなほど充実しています。デザイン性に関しては、高級感のあるものからシンプルなものまで、選択肢が非常に多いです。
機能性とデザイン性のバランスが良く、実際に暮らす家にマッチしたキッチンを選ぶことが違和感なく使えるためのポイントです。空間に対して大き過ぎたり浮いてしまうようなデザインだったりすると、いくら立派なものを選んでいてもリノベーション成功とはなりません。キッチンだけでなく家全体を意識して選ぶことを心がけたいですね。
キッチンのリノベーションは、ただ単に好みの製品を選べばいいというだけでなく、配置の仕方や他の居住スペースとの兼ね合いを考えることが成功の秘訣です。一気に完璧なキッチンに仕上げる必要はありませんので、基本ができたら日々使いながら少しずつ食器や雑貨を飾ってみたりと使いながらお気に入りの場所にしていくといいでしょう。