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2019.06.07
中古マンションを購入し、リノベーションする際に重要なのが間取りをどうするかということです。特にスケルトン状態にしてリノベーションする場合は、もともとの間取りからガラッと変更することも可能。せっかくリノベーションするのなら、理想的な住まいに近づけるためにも間取りにはこだわりたいところですよね。そこで、今回は間取りを考える際のポイントをお伝えしていきます。
古いタイプの中古マンションの場合、しっかりと区切られたタイプの間取りが多いです。具体的には、壁付けでリビングとは区切られた空間に設置されたキッチンや、リビングの隣に併設された和室、廊下を挟んで設けられたいくつかの個室といった間取りですね。また、洗濯機の防水パンの位置が脱衣所ではなく廊下やキッチンの隅に設置されているように、動線があまり意識されていない間取りのマンションも多いです。
イメージとしては、開放感のある間取りというよりはやや閉鎖的で、限られたスペースの中でできるだけ部屋数を設けようとしているような印象を受けます。そのため、リノベーションする場合は壁を撤去して部屋をつなげたりと、より開放感のある空間作りを行うパターンが多いのです。
特に間取りでこだわりたい部分はリビングという人が非常に多いです。リビングは家族が集い、食事をしたりくつろいだりする場所ですので、できるだけ広めに取りたいといった要望が多いのもうなずけます。併設された個室をリビングとつなげることで面積を広げるリノベーションや、壁を可動式のパーテーションに変更することで個室としてもリビングの続き間としても使えるようにするリノベーションがおすすめです。
特に、壁を可動式にすれば、暮らしながら用途に合わせて間取りを自在に変えられるので便利ですね。また、リビングはキッチンとの関係によっても開放感をより作り出すことが可能です。では、キッチンについて見ていきましょう。
壁で区切られリビングから独立したキッチンは、ニオイや熱気がリビングに漏れにくいというメリットがある反面、調理などの作業中に家族の様子がわかりづらいというデメリットがあります。中古マンションではこのタイプのキッチンが比較的多いですが、そういったデメリットから、対面式キッチンにリノベーションするケースがほとんどです。
対面式にすることにより、家族とのコミュニケーションが取りやすくなるだけでなく、キッチンのスペースがリビングとつながりますので、リビングが広く感じられるというメリットがあります。ニオイなどがリビングに漏れたりキッチンが丸見えになってしまうというデメリットもありますが、それ以上にリビングの解放感や家族とのコミュニケーションの取りやすさは大きなメリットといえます。特に小さいお子さんのいるご家庭にはやはり対面式キッチンがおすすめです。
開放感のあるリビングを中心とし、家族の気配を感じやすい間取りは理想的ですが、それとともにプライバシーの確保も大切です。ですが、中古マンションによくある間取りのように、狭い個室を限られたスペースに確保しようとすると、とたんに窮屈になってしまいます。そこでおすすめなのが、半個室のようなスペースを作ること。例えば、リビングの脇に作り付けの棚などで目隠しをしてお子さんが遊んだり自分のものを収納したりできる場にする・ロフトのような小上がりスペースを設けるといったリノベーションが密かな人気を集めています。
中古マンションですので天井の高さは変えられませんが、室内でちょっとした階層を作ることで空間を立体的に区切ることは可能です。壁で個室を作るだけではない柔軟な発想で、各々のプライベートな空間を確保してみてはいかがでしょう。
快適に暮らせる住まいの条件として、動線がスムーズな間取りということが挙げられます。ですが、古い中古マンションはこれがあまり意識されていません。リノベーションの機会に、ぜひ動線を今一度意識して間取りを考えてみましょう。特に、家事動線に無駄がなく効率よく作業できる間取りにできると理想的。管理規約を守れる範囲であれば、水回りの位置を思い切って変えるのも一つの手です。
例えばお風呂の位置をリビングに併設することで、冬場などは子どもの着替えなどがスムーズになります。ベランダの近くに家族のウォークインクローゼットを設置することで、取り込んだ洗濯物をそのまま収納できるなんていう例もあります。実現可能な範囲で、ぜひもっと生活がラクになるような間取りをイメージしてみて下さい。
典型的な中古マンションのように、かっちりと間取りが決まってしまっていると大規模なリノベーションをしない限り間取りの変更は難しいです。でも、今のライフスタイルがこの先何十年も続くわけではありません。家族の成長や変化とともに、住まいも変化させていくのが理想的です。
そのためにも、部屋を壁で区切りすぎないこと・一度で間取りを完成させすぎないことをおすすめします。暮らしながら、いつか間取りを変えたくなるかもしれないということを頭に置いておくことが大切です。例えば家具で仕切りを作って個室として使ったり可動式パーテーションを採用したりするのもいいでしょう。そうすれば間取りを変えたくなっても再度のスケルトンリノベーションではなく、暮らしながら模様替えや家具の追加などで対応ができます。
コンパクトな中古マンションだからといって、広い空間作りは無理と諦める必要はありません。意外にもデッドスペースはあるものです。水回り一つとっても、狭いユニットバスをスケルトン状態にしたら基礎部分には意外とスペースがあったという例も少なくありません。そのような場合、1~2サイズ上のユニットバスを設置し広々としたお風呂を手に入れることが可能です。
マンションですので残さなければならない柱や壁もありますし、水回りの移動にも制限がありますが、それでもデッドスペースを有効活用できる間取りにリノベーションすれば広々と暮らすことができます。例えば廊下を撤去するといった方法だけでも部屋として使える面積が増えますので、もとの間取りにこだわらずデッドスペースを生まないような空間づくりを考えるといいでしょう。
住まいを快適に過ごせる場所にするには、単純に広くすればいいだけでは不十分です。意外と見落とされがちなのが、間取り図だけでは気づきにくい目に見えない部分。それが、風通しと日当たりです。夏はできるだけ涼しく冬は暖かく過ごせるためにも、しっかりと風通しができることと特に開放感の欲しい場所を日当たりのいい位置に設けることを意識しましょう。
水回りの位置も重要です。換気がしやすい配置であるれば、カビなどを防ぎ快適に長く使えます。間取りを考える際には、マンションの向きや窓の位置を意識しましょう。また、日当たりを体感するためにも物件探しの際の内見はできるだけ昼間に行うことも大切です。
理想的な間取りにリノベーションするポイントをお伝えしました。管理規約の範囲であっても、ここでご紹介したようなことを意識したリノベーションなら、古く閉鎖的だった中古マンションが見違えるように暮らしやすい住まいに変化するはずです。ご家族の意見を生かしながら、理想的な空間を実現できる間取りを考えていきましょう。